八甲田を満喫した我々一行は、黒石の名物「つゆ焼きそば」を食べてみたいということで、黒石市街地へ立ち寄った。

はじめて訪れたその街は、目をこすりたくなるほど「昭和40年代」だった。
町並み、商店、歩いている人までも…
タイムスリップしたみたいで頭がどうかなりそうだった。
最初勘違いして入った中華食堂も、昭和40年代だった。
そこにはつゆ焼きそばは置いていなかったが、かなり食べてみたいベタベタな中華メニュー。
一同食欲と好奇心を抑えながら「つゆ焼きそばが食べれる美味しいお店を教えてください!」と店の人からヒアリングし、街へと歩き出すと…

紹介されてもいない店だが「つゆかけ焼きそば」という提灯や張り紙があり、居酒屋なんだか食堂なんだかファミリーレストランなんだかよくわからない店「ヒサ久」に目が釘付けになってしまった!
向かいには紹介された店「蔵よし」があり、そこは「スッキリ!」で紹介されたり、武田鉄也とか色んな有名人が訪れTVの旅番組で紹介されているらしい。

本来なら「蔵よし」にいっとくのが間違いないが、「ヒサ久」の看板は見れば見るほど心を奪われるものがあり…

この看板で入店決定。
アメリカンラーメンとは!?幸運を呼ぶってどういうことだ!?トマトラーメンって狂ってますよ。

店の中は確実に昭和40年代だった。
ストーブもついていなく、店の中の気温が確実に氷点下に近かった。
カウンターで呑んでるおっちゃんもまさに昭和40年代で、エキストラ二枚目俳優風だった。
「あんちゃんたち、ここの焼きそばはうまくないぜ!ここでうまいのは…晩酌セットだぜ!」
と絶妙なタイミングで食欲を萎えさせるツッコミを入れてくる。

アメリカンラーメンにも心が惹かれたが、

ここは全員「つゆかけ焼きそば」をオーダー

幸薄そうな店主に「つゆかけ焼きそば(生卵付)」を注文すると、
「アンケートにご協力ください」とアンケート用紙を渡された。

しかし、紙だけ持ってきて筆記用具を持ってこない店主。
どうやって書けっていうんだ。

そうこうしてるうちに「つゆかけ焼きそば」登場。
以前秋田の「竹とんぼ」で食べたつゆ焼きそばはソース焼きそばにラーメンのスープをかけただけのものなのでラーメンの味とソースの味がぐちゃまぜになって不味かったが、ここのは焼きそばにソースを使ってなく、スープはお好みで、というものだった。
そのままの焼きそばも美味しく、スープは冷やし中華のスープに似ていて、生卵との相性もよくて、けっこう美味かった。
食後、「どうだった?」という話になり、美味かったけどこの店はオリジナリティが強すぎて本来のつゆ焼きそばを食った気がしないのと、カウンターのおっちゃんも他のほうがウマイよと言うのでもう一軒ハシゴしてみることにした。

結局最初に奨められた「蔵よし」に。
ここのはソース焼きそばにうどんの汁をかけて海老天を乗せたつゆ焼きそばだった。
竹とんぼよりは美味しかったけど、多数決では3−1でヒサ久に軍配が上がった。
それに和風なつゆ焼きそばって、ここもオリジナルなので、結局ベーシックなつゆ焼きそばにはありつけなかった。
店の人は、「どこもちがう味なんだよ」と言っていたが…

つゆ焼きそば探求の旅。
また来よう。
今度はアメリカンラーメンも食べてみたい。
トマトラーメンも。
晩酌セットも羨ましかった。
とか言いながら、黒石の街をあとにした俺たちでした。